2015年4月19日日曜日

本 12册目 「鈴木成一デザイン室」

アマゾンで 本 12册目 「鈴木成一デザイン室」を購入して読みました。

鈴木成一本は「装丁を語る。」に続いて二冊目でした。
この人の語る内容は素直なので、大御所なのに、どこかチャーミングでとても読み易いし親近感がわきます。

そして、今回は デザイン室 というだけあって、スタッフの話もチラチラでてくるので、現場をいよりリアルに感じることができます。

「装丁を語る。」もよかったですが、載っている作品も含めて、こちらの方が好きです。

あとがきにも書いてありましたが「装丁を語る。」は技術、本作は思い、とストーリーに焦点がおかれていますね。

あと、最後にこの本にたいする解説もいれて欲しかったなあ。
きっと白枠で「鈴木成一デザイン室」が囲まれているので、
デザイン室を、デザイン室がしてきたことをまとめる、正す意味があったのかなと推測します。

これからも装丁から目が離せないですなあ

以下、ピンポイントメモ

●A1明朝の柔らかさ

●菊池信義の装丁

●アーティスト、イラストレーター、写真家の作品をどれだけ知っているか、ネタとしてのストックがあるか

●白枠の何かを正す感じ

<追記>
なんで鈴木成一さんのデザインと思考が好きなのかと思っていたのですが、
一つ本を読んでいて答えが見つかりました。
デザイナーって個性を意図的に出す人もいれば、個性を消しきれなくて、いつも泥臭さが残ってしまう人もいるんですが、
鈴木成一さんの思考と感性はニュートラルで偏りがなく、透き通っているから
いつも柔軟な自分を消したデザインが出来ているんだと思います。
そして、そのデザインは皆が感じることのできる、共有できる内容になっているから心地いいし、時として、心の深い部分からくみ上げた様な思いや印象を絵にしているから、ハッとさせられるんだと思います。井戸水を飲んだときに、冷たさにハッとするような感じでしょうか。
自分をいつも真っ白な状態にたもちつつ、デザインを行う時は、強烈に出力できる。
そんなデザイナーになりたいものです。 

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